死ねない番人

いたいけな群青の逆光

春こそ来るが

その一日のために生きていく

絶えた鳥に見たもの

燃えた印

美しい枯れ色に臨む

麗しの未熟

さようなら賢い人

去る背は芽吹きを知らない

敢て裏側に連れていく

冷え底

欠片となって笑っていて

時代は夜逃げ

そこに情が見える日

おまえが空で死にたい人か

幸せに慣れたらおいで

一番の錯覚

繋ぎ、瞬間、閉じたのは

死ぬべき庭

すべてを捨てて眠れますよう

空を脅す瞳

知っていたのに

雨の子、これが欲しいのか

地平から愛す影

あの日、彼がそっとしまい込んだ夕焼け

いのちを見た

海は青いと決まっている

あったはずの窓は壁

七色を吸い育つそれ

抱けば破傷

明日の損傷

この球体の母が言う